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一期一会の芸術作品!世界旅行気分も味わえる『砂の美術館』へ

アクティブ 2023.04.27

境港を訪れたなら、周辺地域にも足を延ばしてみてはいかが?そこで、県内随一の観光スポット・鳥取砂丘のすぐ横にある『砂の美術館』を訪れました。世界初の砂像を専門に展示する美術館では2024年1月まで「砂で世界旅行・エジプト編」を開催中。砂で造られたツタンカーメンやスフィンクスなどを鑑賞しながら世界旅行気分を満喫してみては。

世界で唯一の美術館へ!ここでしか見られない砂像の美しさを堪能

「その期間だけしか見られない彫刻。そんな一期一会の儚(はかな)さが魅力」。そんな風に評される『砂の美術館』は、世界初の砂で造られた“砂像”を専門に展示する美術館。なぜ一期一会なのかといえば、開催期間が終了すると、作品はすべて一度崩してもとの砂へと戻すため。まさに、今しか見ることができない芸術作品なんです。

看板ももちろん砂でできています

2006年に期間限定の屋外展示場という形で砂像の展示がスタートし、2012年に世界初の砂像展示のための施設が誕生。砂で世界旅行をコンセプトにして毎年テーマを替えて展示を行っています。現在のテーマは「砂で世界旅行・エジプト編」。2022年はエジプト独立100年とツタンカーメン王の墓が発掘されて100年目の節目にあたることから、このテーマが選定されました。今期は全22作品が展示されています。

総合プロデューサーの茶圓勝彦さんを中心に世界11カ国から集まった世界トップレベルの砂像彫刻家20名が作品を制作

会場に一歩入ると、大迫力の「ルクソール神殿」が出迎えてくれ、一気にエジプト旅行気分へ突入!この作品のモデルは、エジプト南東部の都市ルクソールにある、「古代都市テーベとその墓地遺跡」として世界遺産にも指定された有名な神殿で、その世界観そのままに造られています。

「ルクソール神殿」。360度造り込まれた造形美をぜひ間近で観賞しよう!

たくさんの人が行き交う賑やかなバザールの様子を作品にした「カイロのバザールの風景」。「ふわりとした布の質感や光と影を上手に使って奥行きを表現するなど、緻密な技巧が各所に用いられているところもぜひ注目してください」と統括マネージャーの松尾真司さん。特に今回のエジプト編は砂との親和性が高いことから、より砂像の魅力が楽しめると評判なのだとか。

布のやわらか質感や人の細かな表情が見事に表現され、どう見ても砂でできているとは思えない!
彫り具合でできる影を利用して、さらに奥行きが出るよう技巧が施されている
「『それぞれの作品を作って置くんですか?』と聞かれますが、どの作品も1つの砂の塊から彫り出しているんですよ」と統括マネージャーの松尾真司さん
「ツタンカーメン王の墓の発掘」は臨場感たっぷり
「アブ・シンベル大神殿」は圧巻の迫力。足元の小さな砂像もかわいい

屋内展示場は2階と3階の構成。2階は間近で作品が観賞でき、3階に上がると作品全体を見渡すことができます。奥に見えるのが「アブ・シンベル大神殿」「ギザのピラミッドと大スフィンクス」で、高さ10m×横幅22mのダイナミックさは圧巻です。

作品を観賞する人と比べると、作品群の大きさがよくわかる

ショップや屋外展示場…見どころも盛りだくさん!

館内のショップには来館の思い出にもなるエジプトをイメージした雑貨がたくさん揃っています。

神々しく輝くツタンカーメンのペンはお土産に喜ばれそう
館内には砂でできた二次元バーコードも。実際に読み取りもできるそうなのでトライしてみて!
屋外には鳥取砂丘を見渡せる展望広場があり、ここにも作品を展示。今にも動き出しそうなミイラはどこか愛嬌を感じる…

砂像の原材料は砂と水だけ。水だけで固めた砂の塊で土台をつくり、その土台をデザインに沿って彫り出していくというから驚きです。砂なので動かすことはもってのほか。崩れやすく、その姿を永遠に維持できないからこそ、儚く、そして美しくもあるのでしょう。

これが1つの土台から彫り出されているなんて凄すぎる!

「砂で世界旅行・エジプト編」の開催は2024年1月3日まで。ぜひこの機会に貴重な作品を見に訪れてください。

砂の美術館
■鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17
■0857-20-2231
■9:00〜17:00(土曜日は~18:00)※最終入館は閉館の30分前、無休
■一般800円、小中高生400円
http://www.sand-museum.jp

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