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    艶やかな牡丹と日本庭園に癒されるひとときを

中海に浮かぶ大根島の絶景スポット「由志園」
艶やかな牡丹と日本庭園に癒されるひとときを

写真旅 2022.11.24

秋から冬にかけて境港を訪れる楽しみといえば、旬の味覚・カニを満喫すること!心ゆくまでカニをたっぷりと味わい、お腹が満たされた後は、今度は心を満たしに境港のすぐ近くの大根島へと出かけてみませんか。牡丹(ボタン)と高麗人蔘の島として知られる大根島でぜひ訪れたいのが、日本庭園『由志園』。ここは一年を通して牡丹が咲き誇り、また、秋は紅葉、冬は幻想的なイルミネーションと、四季折々の自然美に出会える場所です。

中海に浮かぶ牡丹と高麗人蔘(にんじん)の島・大根島へ渡ろう

境港市からかの有名な“ベタ踏み坂”こと江島大橋を渡った先にあるのが、大根島。住所は島根県松江市八束町になります。境港市内から車なら15分ほどで簡単にアクセスできます。また、境港市と大根島を結ぶコミュニティーバスを利用して向かうこともできます。

コミュニティバスに関してはこちら

境港市米子市とも面した中海に浮かぶ大根島

中海に浮かぶ大根島は、車なら30分もあれば一周できるほどの小さな島。古くから牡丹と高麗人蔘の一大産地として有名で、日本一の牡丹苗の生産地として500種類以上の多種多様な品種が栽培されています。そんな牡丹の島にあるのが『由志園』。1975年の開園以来、牡丹の花が一年中愛でられる施設として親しまれています。

一年中牡丹が花咲く、山陰最大級の日本庭園『由志園』へ! 

重厚な長屋門をくぐって園内へ。由志園は広さ4万平方メートル以上という山陰最大級の※池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園になり、池の周囲に園路が設けられ、園内を散策しながら四季折々の花々と樹木を鑑賞することができます。
※日本庭園の形式のひとつで、園内を回遊して鑑賞する庭園のこと。

重厚な長屋門をくぐって園内へ入ろう

園内をしばらく歩くと、牡丹の花を一年中鑑賞することができる「牡丹の館」に到着。本来牡丹は4月下旬〜5月中旬が見ごろですが、ここでは温度や湿度の調整に細心の注意を払うことで、年中咲き誇る牡丹が見られるのだとか。艶やかに大輪の花を咲かせる牡丹に思わずうっとりと見とれてしまいます。

一年中牡丹の花が咲き誇る「牡丹の館」
館内では華麗な牡丹の花を間近で眺められる
多彩な種類の牡丹が見られる館内でそれぞれに違う美しさを楽しみたい

さらに進むと、岩肌から豪快に流れ落ち、まるで八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が川を昇る姿を彷彿とさせる竜渓滝や緑豊かな築山、黒松が白砂に映える枯山水庭園などが次々に現れます。島根県にある斐伊川の豊かな流れや宍道湖の水面、水面に移る霊峰大山など、園内各所で出雲地方の風景を模した“出雲の国の箱庭”のような空間が作り出され、変化に富んだ風景が目を楽しませてくれます。

庭園は専属の庭師が剪定することで、美しい景観がいつでも堪能できる
岩肌を豪快に流れ落ちる竜渓滝
湖岸の風景を模した枯山水庭園
冬になれば霜除けの薦(こも)をかぶった寒牡丹も見られる

秋から冬にかけては幻想的なイルミネーションを堪能

秋から冬にかけては紅葉が見ごろを迎え、ドウダンツツジや300本以上のイロハモミジやヤマモミジなど園内各所に植えられた紅葉が真っ赤に色づき、圧巻の美しさに。紅葉のライトアップとともに中四国最大級の和のイルミネーションも行われ、訪れる楽しさも満載です。その後もクリスマスイルミネーションやニューイヤーイルミネーションも開催され、昼間とは一変する幻想的な夜の庭園が堪能できます。

秋は園内が紅葉で染まり、一際華やかに!
日没からは紅葉をライトアップ。水鏡に映り込む逆さ紅葉は幽玄の世界へと誘ってくれる
冬のイルミネーションも幻想的

●「紅葉ライトアップイルミネーション」は2022年11月12日(土)〜30日(水)に開催
(点灯時間 平日:日没〜20:00〈最終入園19:30〉、土日祝:日没〜20:30〈最終入園20:00〉)。
●「クリスマスイルミネーション」は2022年12月1日(木)〜26日(月)に開催。
(点灯時間 全日:日没〜20:30〈最終入園20:00〉)。
●「ニューイヤーイルミネーション」は2023年1月2日(月)〜15日(日)
(点灯時間 平日:日没〜20:00〈最終入園19:30〉、土日祝:日没〜20:30〈最終入園20:00〉)

春は池泉に浮かぶ豪華絢爛な牡丹のイベント「池泉牡丹」を開催

そして、牡丹の最盛期である4月中旬〜5月上旬に開催される「池泉牡丹」は、多くの来館客が訪れる同園きっての風物詩。赤やピンクなど色とりどりの牡丹の花、約3万輪が広大な池一面に浮かび、絢爛(けんらん)豪華な春景色が楽しめます。

池泉一面を覆い尽くす「池泉牡丹」は、まるで夢景色のよう!

期間中は庭全体が牡丹の香りに包まれ、まさに夢心地気分で園内散策ができるのもうれしいところ。実はこのイベントは苗の育成のために摘み取られる花を忍びなく思ったことから着想を得て始まったそうです。牡丹の花を大切にし、最後まで美しく魅せるためのイベントだと聞けば、一輪一輪の花の美しさがより一層輝いてみえます。

庭園内の池泉を彩る「池泉牡丹」

ちなみに毎年10月にはダリア10万本が池泉に浮かぶ「池泉天竺(ちせんてんじく)牡丹」も開催されます。

毎年10月に開催される「池泉天竺牡丹」。色とりどりのダリアが池泉を彩り、実に優雅!
ダリアは色や形も多彩で、どこを写真に撮っても絵になる

大根島の特産品・雲州人蔘を五感で堪能

庭園をひと巡りして館内に戻れば、雲州人蔘の歴史や産業を紹介する「雲州人蔘ミュージアム」があります。大根島で牡丹と並ぶ特産品が、高麗人蔘。この島で栽培される高麗人蔘は“雲州人蔘”と呼ばれ、約200年の歴史があり、その品質は世界でもトップクラスに。そして、由志園入口の長屋門は、かつて松江藩が設けた雲州人蔘の製造・加工・販売を担う施設「人蔘方役所」を復元したものになり、その建築様式もぜひ見ておきたいところです。

施設内には雲州人蔘ミュージアムもあり
人蔘方役所を再現した長屋門。見上げると、あの人気アニメの世界観を彷彿させる空間が広がる
雲州人蔘の加工施設もあり、9〜12月は加工作業の様子も見学できる

そこには雲州人蔘の加工場や人蔘茶の試飲体験、様々なメニューを用意した「御種人蔘茶房」などもあり、いろいろな面から雲州人蔘を楽しむことができます。そこで、雲州人蔘は健康や美容にいいと聞き、せっかくの機会もあって人蔘茶を味わうことに。一口飲むと、思いの外クセがなく、ほのかに甘みがあって美味でした。

雲州人蔘の歴史などを聞きながら試飲が楽しめる

このほか、庭園が眺められる茶房、食事処、オリジナル商品も多彩に揃う土産処などがあり、庭園鑑賞後もお楽しみがいっぱいです。

茶房「一望」から眺める池泉の景色は、まるで一幅の絵のような美しさ
受付ホール。壁画絵師・木村英輝氏が描いたダイナミックな牡丹の絵が目を引く

境港市から少し足を伸ばすだけで、大根島ならではの自然美に出会える『由志園』。ぜひ旅行のプランに加えてみてはいかかでしょうか。

由志園
https://www.yuushien.com

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