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美術館を巡り、白壁のまちを散策…。鳥取でノスタルジックな大人の夏旅

伝統・歴史 2025.07.25

2025年3月に新しく倉吉市に「鳥取県立美術館」がオープンするなど、話題の美術館や展覧会が続々と登場している鳥取。そこで境港や倉吉など、様々な展覧会を巡りながらのノスタルジックな大人旅へでかけてみませんか。

◆DAY 1

大人こそ楽しめる『水木しげる記念館』。テーマ性のある企画展も開催中

境港のランドマーク的な存在が『水木しげる記念館』。リニューアルオープンから1周年を迎えた同館は、子どもはもちろん、大人こそ楽しめる記念館です。なぜなら『ゲゲゲの鬼太郎』などの貴重な原画や愛用の道具なども展示されていて、水木しげるさんの人生観にも触れられる展示内容になっているからです。

10月5日まで開催中の「水木しげるの戦記漫画」

現在開催中の「水木しげるの戦記漫画」(10月5日まで開催)は、戦後80年という節目に合わせ、水木しげるさんが描いた戦記漫画の貴重な原画を公開。水木しげるさんは太平洋戦争時の激戦地ラバウルで一兵卒として送り込まれ、右手を失うなど壮絶な体験をしました。その体験はのちの作品にも大きな影響を与え、戦争とそこで翻弄される人間の生き様を描いてきました。

水木しげる先生がかつて描いていた貸本の戦記漫画の表紙

本展では「戦いの華々しさと悲惨さ」という相反するテーマを描いた水木しげるさんの戦記漫画を通して、改めて戦争について考える機会になりそうです。

1階には記念館ライブラリーもあり。ショップでポストカードを購入し、妖怪ポストに投函すれば境港限定の消印が押してもらえる!

観覧後はミュージアムショップへ。新商品も続々と登場し、ここでしか買えないアイテムが満載。お土産にすれば絶対喜んでもらえそう!

(左上)記念館限定の商品がいろいろ。新商品の「水木しげるが愛した味噌せんべい」各1,080円、「サクマドロップ」各594円。(右上)「和風ラムネとこんぺいとう」各648円。(左下)全5種類の「文字しおり」1,320円。(右下)「な・ぷーんストア」の壁に描かれたタヌキがかわいい!

♯DATA
水木しげる記念館
住所:鳥取県境港市本町5
電話番号:0859-42-2171
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)、無休
入館料:一般1000円、中高生500円、小学生300円
https://mizuki.sakaiminato.net

ど迫力の海鮮丼の店『旨いもん市場 海月丸(かつきまる)』

お昼は水木しげる記念館からすぐの『旨いもん市場 海月丸(かいきまる)』へ。毎日地元の漁師から仕入れる新鮮な海の幸が味わえるこの店の名物といえば、海鮮丼!

港町の雰囲気によく似合うお店。店内もリラックスできる!

イチ推しが「てっぺん海鮮丼」で、なんとベニズワイガニが丸ごと1枚乗った豪華さに驚き!他にも宝石のごとく新鮮な魚介類がふんだんで思わず激写!

「てっぺん海鮮丼」2,970円。この海鮮丼を目指して週末は行列ができるそう!

他にも、「サーモンいくら丼」など多彩な海鮮丼が勢揃い。ちょうど取材時は境港の初夏の名物・本マグロも入荷中で、なんとも贅沢な丼を味わえました!

イクラが溢れんばかりに乗った「サーモンいくら丼」2,200円
マグロ丼の提供は6月末頃までなので、ぜひ来年境港を訪れてご賞味ください!

♯DATA
旨いもん市場 海月丸
住所:鳥取県境港市相生町16
電話番号:0859-42-6897
営業時間:11:00〜14:00、18:00〜21:00(金・土曜のみ営業)、水曜休
http://ryugunokura.com

インド哲学って何?『中村元記念館』で学ぶひととき

その後は境港市のお隣にある大根島へ。ここにある『中村元記念館』は松江市出身のインド哲学や仏教学など東洋思想研究の世界的権威である中村元(はじめ)博士の足跡をたどる貴重な資料が多数展示されています。

松江市八束支所の2階にある中村元記念館

「インド哲学って難しそう…」と思われるかもしれませんが、中村元博士がそこに探し求めた問題とは「私たちはどのように生きるか」ということ。そして、博士はインドの思想や仏教の教えの中から「慈しみのこころを持って生きる」という答えを見つけました。同館では、3万冊を超える博士の蔵書が所蔵され、その一部は観覧することもできます。博士の著書や仏教など東洋思想の本を通して、博士が遺した私たちがより良く生きるためのたくさんの“ことば”に触れてみてください。

1500点を超える論文・著作を書き上げた中村博士の書斎を復元。博士の活動の軌跡を体感!中村博士の偉業を讃え、インドからも名だたる貴賓がここを訪れている

中村博士の人柄を伝えるエピソードとして、長年語られているのが「辞書原稿紛失事件」。中村博士が20年の歳月をかけて書き溜めた「佛教語大辞典」の原稿約4万枚を出版社の保管ミスで紛失してしまったそう。けれど、博士は出版社を一切責めることはなく、その後黙々と約10年かけて書き直し、完成させました。その数13万枚、辞典に収録された語彙数は4万語に及んだそうです。博士は紛失したおかげで、最初よりもずっといいものができたと喜ばれたとか。研究にかける博士の熱い思いと深い寛容の精神が表れた逸話です。

中村博士の書斎を再現したコーナーや原稿紛失事件について解説したコーナーもあり。また、来館した記念には中村博士が訳したブッダのことば「慈しみ」のスタンプも!

また、世界平和を祈った慈しみの思想家でもあった中村博士。現在開催中の収蔵品展「戦後80年 中村元博士の戦争・平和」(12/27まで)では、博士の学生時代の作文・写真や戦後の平和に関する活動と思想研究について、所蔵資料で辿ることができます。

12月27日まで収蔵品展「戦後80年 中村元博士の戦争・平和」を開催

♯DATA
中村元記念館
住所:島根県松江市八束町波入2060 松江市八束支所2F
電話:0852-76-9593
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)、月曜・夏季(8/13〜15)休※年末年始(2025/12/28〜2026/1/4)・蔵書整理期間(2026/1/5〜2/9)も休み
入館料:無料(展示説明 1人200円※要予約)
https://www.nakamura-hajime-memorialhall.or.jp

◆DAY 2

話題の「鳥取県立美術館」。ウォーホル作品も間近で

今年3月30日に倉吉市に開館した「鳥取県立美術館」。これまで県立の美術館が存在しなかった鳥取に満を持してのオープンとなりました。「気軽に訪れることができる、開かれた場所であるように」という「OPENNESS!」をコンセプトにした同館は、展示室以外にも無料エリアに作品を展示したり、鳥取が誇る漫画に関するトピックスをパネルで紹介するなど、自然とアートに触れられる空間になっています。

スタイリッシュな鳥取県立美術館
2階の展望テラスからは美術館前の大御堂廃寺跡を一望できる

7月19日〜8月31日は「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた〜」を開催。数ある水木しげる展の中でも、初めて妖怪画が作られる具体的手法に注目した展覧会になり、妖怪画を描く際に参考にした書籍や関連資料を初公開。また、百鬼夜行の名にふさわしく、妖怪画100点以上を一挙公開します。

▼詳しくはこちらの記事をチェック

のんびり散策したい、風情漂う倉吉白壁土蔵群

倉吉市を訪れたなら、ぜひ立ち寄りたいのが玉川沿いに並ぶ倉吉白壁土蔵群。江戸から明治、大正期の建造物が玉川沿いを中心に建ち並び、赤い石州瓦と白い漆喰壁、黒い焼杉の腰板のコントラストが美しい風情ある町並みが見られます。

白壁土蔵群をはじめ倉吉のまちには懐かしい風景があちらこちらで楽しめる

明治に建てられたお店で味わう、お餅のしゃぶしゃぶ『町屋 清水庵』

倉吉白壁土蔵群を訪れた際に訪れたいお店をご紹介します。まず1つ目が、創業100余年の老舗餅店が営むレストラン『町屋 清水庵』。ここで味わえるのが「餅しゃぶ」です。

明治時代の町家をリノベした店内は、どこか懐かしさを感じる落ち着いた空間

鳥取県産の餅米を使い、昔ながらの杵つき製法で作られたお餅は、粘りもありコシの強さも満点。これを薄切りにし、お鍋でしゃぶしゃぶするという、風情ある料理です。お餅は十二単をイメージし、黒ごま、ゆず、抹茶、エビなど、12種類の色と味わいが楽しめるそう。北海道産真昆布と鰹をきかせた出汁にしゃぶしゃぶすれば、お餅がトロリととろけ、その食感は絶品。野菜からの出汁も出て、いくらでも食べられそう!風情ある町にぴったりなお料理です。

基本はお餅と野菜(うどんなし)がセットになった「餅しゃぶ」1,280円。その他、「餅しゃぶスペシャル」(エビ・赤魚・しらすのじゃこ天・うどん付き/1,800円)、「東伯牛しゃぶ」(東伯牛・うどん付き/2,500円)などがあります。

12色のお餅が美しい「餅しゃぶ」1,280円
少ししゃぶしゃぶするだけで、やわらかな食感に!

また、「白壁おこわ膳」もおすすめ。季節の具材を使ったおこわとお造り、天ぷらがセットになってボリューム満点。

♯DATA
町屋 清水庵
住所:鳥取県倉吉市堺町1-876
電話番号:0858-22-4759
営業時間:11:00〜14:00、17:00〜20:00L.O.(19:00以降は要予約)、月曜休(火曜・水曜は昼のみ営業)
https://seisuian.jp

倉吉発のクラフトビールを堪能『BREW LAB KURAYOSHI(倉吉ビール)』

そして、倉吉白壁土蔵群のほぼ中央にある『BREW LAB KURAYOSHI(倉吉ビール)』は、2020年にオープンしたクラフトビール工房。「100年続く事業を目指す」という志を胸に、地元愛に溢れるオーナー福井恒美さんが地元素材にこだわったクラフトビール醸造に力を注いでいます。

ビール工房を併設した古民家をリノベした店内。福井さんが注ぐ一杯をぜひ!

地元ブランド米「星空舞」で作った「星空エール」や地元の酒蔵とコラボした「酒粕ブリュー」のほか、今年は香り豊かな王秋梨を使ったビールも誕生。まさに倉吉愛が詰まったビールが楽しめるんです。そして、なんとホップも自社製というから驚き!

店内カウンターの目の前が醸造所になり、ここで飲む一杯が最高!また、庭に面した心地よいテーブル席もあります。

鳥取県産の王秋梨の果汁たっぷりな「梨ブリュー」880円(パイント1,250円)は、ほどよい甘みとジューシーさが絶品!
今年は鳥取県立美術館とコラボした「ART OF THE BEER」も手がけたそう。
持ち帰り用も充実
(左)店の奥に広がる裏庭はイベント会場になることも。また、200年前の蔵もリニューアルし、今後様々な場に活用していく予定だとか。(右)2階からは倉吉の美しい風景が広がる(事務所のため利用は不可)

♯DATA
BREW LAB KURAYOSHI(倉吉ビール)
住所:鳥取県倉吉市東仲町2587
電話番号:0858-27-1432
営業時間:11:00〜18:00(金・土曜・祝日は〜20:00)、水曜休
http://brewlab-kurayoshi.jp/

鳥取に息づく工芸品や民芸品に出逢える『COCOROSTORE』

倉吉を訪れたなら、ぜひとも立ち寄りたいのが『COCOROSTORE』。陶磁器や染織品、木工品、鍛造包丁など、鳥取の工芸品や民芸品に出逢えるセレクトショップです。扱う商品の9割以上が鳥取県内のものになり、鳥取の文化と人の心が感じられるアイテムが店内に並びます。

手仕事のぬくもりが伝わる商品をラインナップ

お店で扱うアイテムは機能美に富み、普段の暮らしに馴染むもの、そして天然素材を使っているものが中心。倉吉市に窯がある福光焼や国造焼などの器や智頭町の手打ち鍛造包丁、郷土玩具など、手作業から生まれる逸品は、どれも作り手の温もりや細やかさが感じられるものばかり。一つ一つ手にとって、毎日の生活にお迎えしたくなるものをじっくりと選んでみたくなります。

鳥取県立美術館で販売する福光焼や国造焼などのオリジナルマグカップはCOCOROSTOREが監修したそう

♯DATA
COCOROSTORE
住所:鳥取県倉吉市魚町2516
電話番号:0858-22-3526
営業時間:10:00〜17:00、月曜・火曜休&日曜不定休
https://cocorostore.jp/

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