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日本有数の郷土民謡「安来節」を楽しむ!

伝統・歴史 2022.09.07

境港から大阪に戻る際に米子市を通りますが、隣町の島根県安来市には「安来節演芸館」があります。安来節と聞いて、真っ先に思い浮かべるのが、「あら、えっさっさ〜」の掛け声とともにユーモラスな踊りで有名な「どじょうすくい踊り」。けれど、郷土芸能ファンの知人から「安来節の真髄はそれだけじゃない!大正から昭和初期にかけて全国的に大ブームを巻き起こした伝統民謡だ」と聞き、JRを使って行ってみました。

境港駅から鬼太郎列車で米子駅へ。山陰線に乗り換え、安来駅へと向かいます。安来駅からバスで到着した「安来節演芸館」は、あの「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の三ツ星に輝く日本庭園で有名な足立美術館から徒歩約5分のところにあります。2006年に開館し、郷土芸能・安来節を毎日公演する施設です。

館内前にはでっかいドジョウのオブジェも鎮座

館内に入ると、「ようこそ〜」と笑顔で出迎えてくれたのが、“きゅっきゅちゃん”こと演芸館の支配人の増田明美さんです。頭に豆絞りの手ぬぐいを巻き、鼻には一文銭というユーモラスなどじょうすくいの男踊りのいでたちでもてなし、来館者へ安来節の魅力を伝えています。

愛くるしいきゅっきゅちゃん。名前はドジョウの鳴き声から命名

「安来節は幕末から明治時代にかけて安来の地で生まれた郷土民謡で、大正時代に全国巡業を敢行したところ、行く先々で大好評。その後、吉本興業に見出され、大正後期から昭和初期にかけて大阪や東京で大旋風を巻き起こし、演芸場ができるほどだったんですよ」と、増田さん。安来節は、唄、絃(三味線)、鼓、踊(おどり)、銭太鼓と5種目あるとか。同館ではそれに加えて、隠岐の民謡「しげさ節」や美保関町民謡「関乃五本松節」など、安来節以外の山陰の民謡も楽しめます。

館内には安来節に関する資料コーナーやお土産物を販売するショップもあり

演芸ホールに入ると、思わず「おお〜!」と声を上げてしまいました。まさに昔の芝居小屋を思わす豪奢(ごうしゃ)な造りで、1階の桟敷席は立派な花道が設けられ、2階の桟敷席まで完備されていて、この空間を見るだけでも訪れる価値があるほどです。

昔の芝居小屋をイメージしたホールは見応えあり

舞台は、お姉様・お兄様方が独特の節回しで美声を響かせる「しげさ節」や「関乃五本松節」からスタート。民謡を生で聞くのは初めてでしたが、伸びやかな声に思わず聞きほれます。

山陰の民謡や踊りが見られて新鮮
銭太鼓は紅白の色合いから縁起がいいとされている
華麗な鼓さばきも必見

その後は、安来節の余技として人気のある銭太鼓。出雲地方に古くから伝わる伝統芸能です。そして、いよいよ待望の男踊りに!大きなザルを手に、ドジョウをすくう姿がなんともユーモラスながら、ドジョウをつかまえる動きになると、まさにいるはずのないドジョウが見える!男踊りは歩くのに3年、笑顔を作るのに10年はかかるといわれるほど難しいもので、終始中腰のまま笑顔で踊る演者さんを見れば、それも納得です。

公演の目玉はもちろん男踊り。この立ち姿だけでも愛嬌たっぷり
絶妙な動きとともに、目の前にドジョウが見えてくる!

最後は絣の着物姿の女性たちが優美に踊る「女踊り」で公演は終了。

「女踊り」は、絣の着物に赤い前掛けがキュート

その後、お昼ごはんを食べに併設のレストラン「どじょう亭」へ。

和風な雰囲気の店内は客席も広々

ドジョウ料理が名物のこのお店の看板メニューが「まるごと安来丼」(1,200円)。ドジョウの唐揚げが添えられた地元野菜たっぷりのあんかけ丼で、丼の中にもドジョウが入っていました。安来はどじょうの養殖が全国2位を誇り、安来の田んぼで育てた「青空どじょう」は、臭みは全くなく、滋味深い味わいが楽しめます。

ドジョウ尽くしの「まるごと安来丼」。アツアツを召し上がれ!

施設を出ると、「また、来てごしないね」と手を振るきゅっきゅちゃんの姿が。安来節の奥深さとドジョウのおいしさ、そして人の優しさを体感できる施設でした。

♯DATA

安来節演芸館

住所:島根県安来市古川町534
電話番号:0854-28-9500
営業時間:10:00〜17:00※現在は11:00〜15:00(公演は11:40〜12:20、13:30〜14:10の2回)
休業日:水曜日(祝日の場合は営業)
観賞料:大人800円、小・中学生300円
URL:http://www.y-engeikan.com/

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