水産王国_境漁港
△さかいぎょこうのがいよう境漁港の概要
◎境港の歴史(水産業の発展経過)
 
境港の主要産業となる歩みを紹介します

   江戸から明治時代に掛けて弓ヶ浜半島では、地引き網、手繰網漁業が主体で、カタクチイワシ・ボラ・カレイ・エビなどが水揚げされていました。
 当時地引き網で獲ったイワシを肥料として弓ヶ浜の砂地で栽培された綿花は一大産業となり、弓浜絣は伝統工芸品として現在に伝わっています。
 大正期に入ると動力船が導入され、機船底引き網漁業が発達し、漁獲高が上昇してきました。そして戦後に水産業が境港市の基幹産業となります。
 境漁港は昭和28年に第3種漁港に指定されていましたが、漁獲高の伸びが著しく、昭和48年には特定第3種漁港の指定を受けました。特定第3種漁港は全国約3千ある漁港のうち13港だけが指定を受けている、水産拠点として位置づけられた漁港の証となっています。

 境港の漁業は、まき網、沖合いか釣、かにかご、沖合底引網等の沖合漁業と小型底引網、刺網、一本釣等の沿岸漁業があり、中でもまき網漁業は本市の漁業の中心的な役割を担っています。
 境漁港では主にアジ・イワシ・さば・紅ズワイガニ・スルメイカなどが水揚げされます。昭和61年から平成6年までイワシ資源の増加により、9年連続50万トン以上の水揚げ量があり、平成4年から5年連続日本一の水揚げを記録しました。
 これらの水揚げを捌くため、水産加工の発展しており、規模だけでなく、日本屈指の加工技術を誇っています。
 マイワシ資源の激減により、水揚げ量は最盛期の5分の1近くまで減少しましたが、平成15年度実績で約12万トン、全国第8位を記録しました。
 現在は紅ズワイガニとズワイガニを合わせた「カニの水揚げ日本一」を誇っており、紅ズワイガニの加工では全国の8割のシェアを持っています。
【境港水産年表】
項目 漁獲量
1915年 石橋造船所開発の「島根型」漁船が農商務省より最優秀賞を受賞。
出漁日数増・操業海域拡大が可能となり、機船底引網漁が発展。
1950年 共和水産がイワシ巾着網に集魚灯による夜間操業を行い好成績。
これを契機に漁船の統数、大型化等が進み現在のまき網船団へと進化
4,148
1951年 境町営魚市場設立、境漁業無線局設置 8,010
1953年 第3種漁港の指定を受ける 47,415
1955年 境港を拠点とする大中型まき網が40統以上を数える 42,270
1959年 旋網の発達により漁獲量が急増11万トンに達する。
境港水産加工業協同組合設立
110,350
1961年 隠岐島北東の大和堆周辺にてイカの好漁場を開拓 61,002
1962年 県営境港水産物地方卸売市場開設(栄町に水産会館建設) 64,438
1969年 協同組合境港水産加工団地設立
水産物産地流通加工センター形成事業の指定を受ける
60,523
1970年 かにかご漁(紅ズワイガニ)の試験操業を開始
スルメイカの漁獲急増、水揚げ全体の3分の1を占める
116,111
1971年 水産物流通加工センター形成事業開始
夏場に全国のイカ釣り船が境港に集中し、入港制限する事態となる。
154,135
1972年 境水道大橋が開通、外浜産業道路(現国道431号線)の整備進む
水産加工汚水処理場竣工
126,804
1973年 特定第3種漁港の指定を受ける。
紅ズワイガニ漁の本格操業開始。
158,990
1980年 マイワシの漁獲が増大し10万トンの大台突破 253,841
1981年 紅ズワイガニ漁が増加し、漁獲量でスルメイカを追い越す
水産物流通加工拠点整備事業、特定地域の指定を受ける。
昭和町に水産流通会館が竣工、新港二号上屋−市場施設完成
252,741
1982年 水産物流通魚点総合整備事業(国による5カ年計画)開始
県営境港水産物地方卸売市場が昭和町に移転
イワシを原料にフィッシュミール生産開始され漁価安定に寄与
マグロが大豊漁(1400トン)、昭和11年以来の記録と話題になる
250,880
1984年 水揚量が40万トン突破、全国第4位で日本海側随一の水産基地となる
境港水産物直売センター(仲卸店舗)設置。
445,117
1985年 全国の紅ズワイガニ総漁獲量の8割が境港に水揚げされるようになる
新港一号上屋竣工(昭和町魚市場)
407,013
1988年 クルマエビ中間育成施設を設置し美保湾への放流事業を開始 628,307
1989年 紅ズワイガニ漁が知事許可制から大臣承認制に変更。
漁具数や編目の大きさ、漁獲量・漁期等の規制が統一される。
678,336
1992年 水揚量全国一を記録
美保湾にバイ貝の産卵礁を設置
550,219
1993年 弓北漁業協同組合と弓浜漁業協同組合が合併 690,902
1994年 岬町に165mの水揚岸壁と荷捌用背後地が整備される 581,032
1995年 マイワシ激減 前年の41万トンから17万トンに減少 301,434
1998年 栄町にあった水産会館跡地に係船・休憩岸壁・緑地等を整備 201,143
2000年 鳥取県西部地震によりカニ岸壁等に被害(現在は復旧完了) 141,437
2003年 境港市漁協ほか鳥取県内9漁協が合併し、鳥取県漁協が発足 121,706
2004年 美保湾でサバの養殖に成功。『海神さば』と命名 115,921
2005年 クロマグロの水揚が過去最高を記録(46,114本、2,985トン) 95,687
※1960年以前の漁獲量は、巾着網(旋網の一種)での漁獲量を掲載。
【ギャラリー】

昭和30年代の境港
図1、昭和30年代の境港(クリックすると拡大した画像を表示します。)
JR境港駅から岸壁まで線路が伸びており、魚市場は栄町周辺にあります。

現在の港
図2、境水道大橋より見た境港(平成12年撮影:クリックすると拡大した画像を表示します。)
以前あった魚市場は移転し、係留岸壁と公園が整備されました

昭和町
図3、昭和町の様子(平成12年撮影:クリックすると拡大した画像を表示します。)
現在は魚市場は昭和町に移転しており、背後地には多くの水産加工業が立地しています。
 
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