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最終更新日 2000年08月28日 移動境港市の文化財
point 【県】 1.西東の「ゴヨウマツ」
肥培管理が行き届いたこの地方ではまれに見る名木


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 県指定文化財

 1.西東の「ゴヨウマツ」
 所在地 
  境港市渡町862番地
 指 定 
  昭和45年4月20日
 種 別  史跡
 所有者 渡部立身

 渡部家は家号を「西東(サイトウ)」と称し、渡町下大沢で代々農業と漬物業を営む旧家である。

 ゴヨウマツは、同家の門を入って右手、母屋に東隣する中庭にある。

 弓が浜半島は流砂が堆積して形成された砂洲地帯が多いため、自然の樹木は少なく、植樹されたものが大部分を占める。なかでも「黒松」は「市の木」に指定されているように、飛砂防止と風除けを目的として、内浜と外浜の海浜に広く植えられ、白砂青松の自然環境を形成している。それらのなかにあって、この西東の「ゴヨウマツ」は異色な存在である。

 五枚の葉がまとまって生じる五葉の松は、市内には数少ない。

 「鳥取県文化財調査報告書第2集」によると、推定樹令200年、樹高5.5メートル、根幹周り3.25メートル、胸高直径1メートル、枝張り周囲42メートル、総面積165平方メートルと計測されている。

 この木の由来は家伝によると、文政年間(1818〜29)北前船の乗組員から求めたものといわれ、東北地方の木を移植されたものという。ここまで育てられた同家の苦労は、並大抵ではなかった。雪の夜など枝折れを防ぐため、夜中に起きて雪落しをされるという。昭和11年1月13日同家は火災にあわれたが、そのとき先代辰衛氏は消防士に「家は焼けても松だけは助けてくれ」と、頼まれたというエピソードが伝わっている。これほどこの松の管理には、代々の当主は苦労を払われてきた。

 下枝を含めて数本の枝に、重石を下げて枝振りの形成に気を付けるなど、肥培管理が行き届き、この地方ではまれに見る名木である。

          境港市の文化財 GUIDE BOOK より

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